洗い物。
せめて、何か手伝ってくれたらありがたい。
認知症患者のご家族なら、あれほどできた家事ができなくなった、ということはよくあることだと思います。私もそうです。
数年前、父が元気なころから掃除をしなくなり、洗濯機をかけることそのものが困難になることがありました。勝手に水道栓を閉めてしまって、「洗濯機が回らない!だから手で回す」とおかしなことを言っていました。
あの頃から、認知症だったのですね。年のせいでおかしなことを言う、と思っていたのですが、違っていました。
お医者さんやケアマネさんは、家事をやらせたほうがいいとおっしゃいます。そこで、食器洗いをやってもらうことにしました。これなら、母もできるかも…と思ったのです。
特に私が何か言うことはありません。ただ、たらいに食器と水を入れ、その中に洗剤を投入しておきます。母なりに何か思うことがあるのか、夜にやってくれるので、非常に助かります。私の手が主婦湿疹だからです。
洗剤を投入しなかったら、母は洗剤なしで食器を洗うことでしょう。実際、コップ類は水だけで洗おうとします。通販にありそうな洗剤なしで洗える食器洗い用スポンジならいざ知らず、どこにでもありそうなスポンジでそれはないと思いました。
洗剤を入れておけば大丈夫とは限りません。思い切り、水で薄めた洗剤を使ってしまっていることもありました。認知症患者とともに暮らすのは、油断ならないことの連続です。
日々チャレンジ。ブログのタイトルになりそうです(笑)