見当識障害
見当識障害について
今日は、母の症状について書きます。
皆さん、ご存知の通り、見当識障害は自分が置かれている状況がわからなくなっていくことです。時間、場所、対人関係の順に、見当識障害が生じていくとされています。
人によって、出方はまちまちかと思います。ただ、母の場合、記憶障害と同じくらい、私達を困らせています。
厚生労働省のサイトから、お借りしました。
1.時間
日にちや時間がわからなくなり、今の季節がわからなくなります。
外出の準備ができない、明らかに季節に合わない服を着たりします。
母の場合、何も言わなかったりすると、どう見ても季節に合っていない恰好をしかけます。
6月にお正月と言うことも、度々です。
2.場所
今、どこにいるのか、どこに出かけているのかわからなくなります。場合によっては、道に迷ったりします。
徐々に自宅とほかの家がわからなくなります。トイレの失敗も出てきます。
母がお向かいのお宅を自宅と言ったり、トイレがわからなくなり、排泄のトラブルを起こしたのも、見当識障害からきます。
3.対人関係
さらに症状が進んでいくと、対人関係に見当識障害が生じてきます。最初はご近所さんや普段会わない方がわからない、要は赤の他人を誤認していたのが、近い人間がわからなくなります。
例えば孫を配偶者と認識したり、配偶者を誰だかわからない優しい人と思ったりします。
誰かわからないながら、相手が安心できるかどうかはわかるようです。
母も私のことを姉(母の長女)やおば(母の妹)とよく間違えます。
どう見ても、違うでしょ、と思うようなことを間違えています。違うだろう〜と元国会議員のように、突っ込みたくなることも度々で、やんわりと言ったり、笑って突っ込んだりします。
こうやって整理してみると、母の認知症は相当進んでいることがよくわかります。
どうにもできないことで、とても悲しいですが、それでも取り組んでいくしかありません。近々、区分変更になるかどうかのお話もあります。
母を理解して、できるだけ怒らないようにして、できるだけのことはしたいと思います。これが結構難しいのです。
認知症の人の言うことに怒らないだけでも、結構辛いことなんですけどね。
介護者のストレスをなくすことができないか、何か良い方法がないか、しょっちゅう考えています。