【認知症】妄想が出る。
もともと、母には妄想のようなことを言うところがありました。
ちょっと大げさに言ってみたり、高齢者ならではのものと思っていました。たまに若い人でも、大仰なことを言う人はいますがね…。
夜になったら、いるわけのない人が出る。同居していない、姉や甥がさっきいたと時々言うことがあります。亡くなって1年以上経つ父がいた、ということも度々です。
あれほど、頻繁に夜幻を見るようになると、寝ぼけているというものではなくなってきます。
いわゆる、認知機能が落ちて、今私がどこにいるのか、わからなくなっているのです。
母の場合、金庫がどこにあるのか、通帳がどこにあるのか、よく聞きます。
金庫は目の前にあるので、指を指したら、いったんは納得します。「いったんは」です(笑) 母には、金庫に何かあると思っているようですが、大層なものは何もありません。もし、強盗が来て、金庫を持って帰ったら、後で返り討ちに遭う危険性があります(笑)でも、何度言っても、心配で聞いてくるのです。
通帳は、私が管理しています。聞かれる度に、私が持っていると答えるたびに、なんとなく落ち着くようです。でも、毎日不安になって聞いてきます。
とりあえず、わかったような気がするものの、認知機能が落ちてすぐ忘れて、不安になってしまうから、聞いてくるんだろうと解釈しています。
いつの日か、金庫や通帳どころでなくなって、トイレがどこにあるのかも、わからなくなってくるかもしれません。実は過去2回ほどわからなくなったことがありましたが、誘導したので、大変なことにならずに済みました。
そうなる前から、少しでも認知機能の落ち具合を緩やかにできないか、ちょっとずつでも挑戦していきたいと思います。