【認知症】わかってはいるんだけど…ダメ出し。<介護者><認知症>
つい、ダメ出しをしてしまう。
たまたま、目にした出雲市のHP。
認知症についての対応策、介護者がやってはいけないことが書かれています。
その中で、家族として、気になることがありました。
注意をすることで、こんなことにつながるそうです。
中核症状がある人は「それは違う」「こうするんでしょ」などと“指摘”が続くと、それを「しかられた」と受け止める。
※中核症状とは次の症状をいう。
記憶障がい…老化による物忘れと違い、体験の全体を忘れる。
見当識障がい…時間や季節感の感覚が薄れる。近所で迷子になる。
理解・判断力の低下…考えるスピードが遅くなる。
実行機能障がい…計画を立てて実行することができない。日常的にしかられ続けることで、尊厳を失い、追い込まれ、行動・心理症状につながりやすい。
行動・心理症状のため、“指摘(叱責)”が強まり、行動・心理症状をさらに悪化させ、結果的に家族を苦しめるという悪循環に陥る。
※行動・心理症状とは
認知症に伴う徘徊や妄想・攻撃的行動・不潔行為・異食などの症状のこと。「問題行動」とか「周辺症状」とも呼ばれる。
私がつい、やってしまうものばかりです。
お医者さんにも、「注意をしてはいけませんよ、否定はいけませんよ」と言われましたが、実際はつい、つっこんでしまいます。ありもしないことをリアルに語られて、そうねぇ~と言えるほど、人間ができていないのです。悲しいことに。
でも、違うと言うことで、徘徊、妄想などが出てこられても困ります。介護者側がふんばらないといけませんね。
さらに続けて、こんなことが書かれています。
今までの自分でなくなっていくことに不安や悲しみを一番感じているのは本人です。
認知症の人の気持ち(寂しさ、不安)を理解し、尊厳を大事にした対応をしましょう。
1 日頃からできるだけ何でも話しかけるようにする。
2 家族が感謝の気持ちを言葉にする。
3 本人の失敗(言い間違いなど)について、できるだけ指摘しない。
4 まだできること(仕事、家庭での役割など)はしてもらう。
どれだけ、私にできるでしょう。だめな介護者だとつくづく、気づかされます。
ダメ出しされるような気がして、落ち込みますが、それでも、話しかけること、感謝の気持ちを伝えること、まだできることをやってもらうこと、そんな言葉に自分ができるだろうかと、うっすらと可能性を考える私です。
認知症を通して、修行を重ねていくような気もします。
こうやって、介護者は鍛えられ、修行をしていくんでしょうね。