こころも元気に。楽しくいきましょう!

認知症の母(要介護2)と暮らす日々。家族として何ができることがあるか、探っています。

【認知症】いろんな恐怖がそこにあれば。

無謀な願いとわかっていても、書きます。

認知症が治る病になりますように…

いつも、そんなことを考えています。ええ、もちろん完治できるとは夢にも思っていません。

 

手術で治るものは「正常圧水頭症」で、他(アルツハイマー認知症・脳血管性認知症など)は認知症の進行・悪化を遅らせることに重点を置かれています。つまり、根治できない…悲しい。

 

認知症が治る病気になれば、警察のお世話になることが減る、特に徘徊がなくなるので警察等に探してもらわなくて済む、探したりお世話をしたりして会社を辞めずに済む、介護施設の業務も比較的楽になり、皆さんの苦痛が減っていきます。

平成29年の時点で、認知症患者の徘徊は、15000人以上です。この何倍の人数が、行方不明者を探しているのでしょうか。

そして、年間10万人ほどの方が、介護のために離職されている事実を思えば、認知症が治れば、経済的にも日本は元気になれるのにと思います。ヤングケアラーの問題も解消されます。

 

介護で人生を失う話を読んだり聞いたりするたびに、辛いです。老人の病で、若い人が傷ついたり怪我したり、辛い思いをされるのは、しんどいです。

 

記憶障害もBPSDも根治できれば、みんな楽になってきます。

徘徊もトイレの失敗も暴言、暴力も消えてしまえば、生きやすくなるでしょう。一人、家族で暮らせたり、その人らしい暮らしができます。

 

それでも、抑肝散とかメマリーがなかった頃はもっと悲惨だったと思います。脳のブレーキとなるものがないわけですから。私みたいに暴力を受けた人は、以前はもっといたかと思われます。

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お薬のおかげで、少しは、患者の家族が楽できる状況にあります。そんなわけで、あまり贅沢は言えないかもしれません。

でも、いつも思うのです。認知症が治る病になりますように、と。

 

認知症について、死への恐怖・不安から逃れさせるためのものという意見があるそうです。

先日も、ある方が認知症を「脳内麻酔」と書いておられて、なるほどと思いました。

確かに知り合いが次々に亡くなっていく、老いていく姿を見ることは恐怖かもしれません。高齢になって初めてわかるものでしょう。

ただ、それ以上に逆行していく、人間でない姿を人に見せるのは死ぬ以上につらそうです。

 

もし、完治できる薬があれば、その製薬会社、すごい利益をあげるだろうなとゲスなことを考えました。エーザイアリセプトで年商3000憶らしいので(開発者談)、株価も上昇するでしょうし、ものすごいことになると思います。

 

私もぼけるかもしれないので、早くお薬を作ってほしい!と思うろくでなしのたわごとでした。

やっぱり改善をはかるしかない、それも厳しい、というおちですね。

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最近、買ったばかりのシール。バシバシ使って、生活を楽しむつもりです。