【認知症】「守ってくれるよ」
母への、言葉を一部入れ替えてみる。
以前、(公社)認知症の人と家族の会愛知県支部のサイト「認知症あるある」をたまたま、見つけました。
「認知症あるある」には、患者さんへの対応策が載っています。うまくいったこと、いかなかったこと、介護者ならではの内容で、いろいろ参考になります。回答を書けるまで来るまでどれほど大変だったか、想像に難くありません。
その中でも、私の目をひくことが載っていました。
困ったこと
おり合いの悪い親族に対し、物を盗られたと妄想を抱き、電話で文句を10年近く言い続けた。
対応方法
言い分に対して否定せずに話を聞くようにし、本人は信仰心が強いので「神様が守って下さるよ」と何度も伝えた。
すごい技だと思いました。否定しないことそのものすら、とても困難(経験者あるある)なのに、本人のパーソナリティに合わせた対応をするとは!
母には、長年嫌っている親戚や大昔の同僚がいます。かと言って、乗り込んでいって、戦う気力までないようです。(あってほしくありませんが)
それでも、何かものがないとその人のせいにしたり、「あの人は〇〇で、困らされた」「あの人どうしているのかね」と言います。嫌いな人なら、いっそのこと忘れたほうが楽かと思うのですが、毎日のように、嫌いな人の名前を言います。こだわりなのか、好きなのか。それより、5分前に食べたことを覚えておいてほしい!私の名前を覚えてほしい!と思います。無理なことではありますが。
毎日のように語って、好きなのかwwと思ったりします。
「神様が守って下さるよ」…なんと素敵な応えでしょう。恐らく、キリスト様か、神道のお宅かと思われます。
我が家は、浄土真宗ですので、「仏様」と言い換えてみることにしました。ほかの宗教・宗派の方なら、いつも手を合わせている〇〇如来様とか、〇〇の神様もありかもしれませんね。道の近くに微笑むお地蔵様だったり。いろいろ、バリエーションはありそうだ!
娘の私では、頼りないことでもこれならいけるかもしれません…幸か不幸か、まだ、この言葉の出番がないですが。
それにしても、このサイト、日々充実していく感じで、頼りになります。遠い地の皆さんから、お知恵をいただくとは、思いませんでした。ネットって役に立つ!
「暴言・暴力」を見ていたら、中学時代の先輩を思い出す…中学生と認知症患者の脳は、似てくるのでしょうか。不思議です。