志村けんさんの死、まだまだ続くコロナ渦を見て思う。
新型コロナウィルスへの恐怖は、まだ続く感じです。
報道で、人工心肺をつけたこと、それで救われた人もいると知り、なんとか生きてほしい、「あの時は大変だったよ、またもや死亡説が出てさ」とバラエティ番組で、笑い飛ばしてほしいと思っていたのですが、かないませんでした。
SNSでは、多くの悲しみの声があふれました。私も、悲しく思っている一人です。
ただ、志村さんが出演した番組で、ダウンタウンのお二人や出演者の皆さんを相手に、面白く笑わせてくれる映像では、まったく「亡くなった人の話」に見えません。
これが笑いの力でしょうか。それとも、ご本人の笑いというものなのでしょうか。
お兄様の話によると、最期の別れに立ち会うことがかなわない、火葬場にも行けない、ということで、この病気の恐ろしさを知りました。
ひげダンスも、芸者コントも、ひとみおばあさんも好きだったので、本当に残念です。
志村さんを悼むとともに、私たちも、新型コロナウィルスにかからないよう、できる範囲で対策をとろうと思いました。
まずは、手洗いを忘れない、外出を避ける、手の消毒はこまめに、うがいをする、できればマスクをする。
近所のお医者さんは、手洗いが有効とおっしゃっていたので、母に言って聞かせます。
母はお医者さんや看護師さん、デイの職員さんのように、専門職の方の言うことは、素直に聞きます。(だから、テレビや新聞に出てくる方には、有用な話、まともな話を書いていただきたいです)
母には、新型コロナウィルスの名前そのものを覚えにくいようです。コロナのことを書いて渡した紙も、ずいぶんズタボロになりました。そんな母がいますから、私が母の分も衛生面に気をつけなければなりません。広島県内でも、高齢者を中心にコロナの集団感染があり、死亡者も出ました。感染者の中には、介護職員の10代の家族もいたそうで、迷惑をかけらないから、とマスクを着けて、距離を置くように何度も説明します。
マスクを嫌がる母には、「じゃあ、コロナでほかの人が死に至っても平気?」ととばけて聞いてみます。なんのために、優先的にマスクを国から頂いたのか、言葉を変えて、マスクをするように言って聞かせます。
認知症患者には、否定的な言葉を言ってはいけないというのが、認知症患者への正しい対応と私も承知しています。ただ、危険行為につながることをすれば、注意しないといけないのも現実ではないでしょうか。
コロナコロナと言い続けただけあって、最近、やっと志村けんさんがコロナで亡くなったことを理解しはじめたようです。少し前にコロナで亡くなったことを、ようやく理解できる、これが認知症です。まだまだ、大変なこともあるんだろうなと思います。体力も必要になりそうです。
亡くなられたことはとても残念ですが、コロナへの意識を保ち、十二分に心がけないといけないと、志村さんが伝えてくれたのかなと思います。