こころも元気に。楽しくいきましょう!

認知症の母(要介護2)と暮らす日々。家族として何ができることがあるか、探っています。

思いがけない出会い。手作りのもの。

かわいいものに出会えた。

昨日、付加年金を申し込みに地元の市役所に行きました。年を重ねても、ちょっとでも、楽しく暮らせたらいいなと思ったからです。母も連れて行ったほうが、いいかなと思い、一緒に行きました。

 

付加年金の手続きは、思った以上に、早く終わりました。案の定お手洗いに行きたがる母をお手洗いへと連れていきますと、何かかわいらしいものが遠くで見えるではありませんか。お菓子と一緒に何か販売しているようです。ちらりと、かわいいピンク色の何かが見える…。

 

出てきた母を連れて、行ってみます。かわいいピンクのそれは、アクリルたわしでした。これで食器を洗うことができるそうです。目にも良くて、日常に使えるとは一石二鳥です。可愛すぎて、使えないような気もします!つい、1こアクリルたわしを買いました。飾りものになってしまいそうです。

 

母がアクリルたわしの横にあったお菓子に気を取られましたが、スルーしました。母は認知症になってから、思うがままの言動をとることがあります。甘いものを買いたがるようになりました。こちらの考えもお財布も気にも留めません。母の思う通りにしていたら、お財布がいくらあっても足りないし、ますます体が巨大化してしまいます。

そんなわけで、販売されていた方、ごめんなさい。認知症患者は思うことをそのまま言ってしまうのです。そして、ますます体が横に大きくなってしまいます。

 

ちなみにアクリルたわしを作ったのは、NPO法人で働く障害を持った方だそうです。障害があってもなくても、働くことができる社会になれたらいいなと思いました。自発的に働ける社会。

 

地元の市役所には、食堂をちょっとおしゃれにした感じのところがありました(失礼)。食堂には、一面大きなガラス窓が張り巡らされており、そこから、瀬戸内の景色を眺めるのは、楽しかったです。いつも思うのですが、患者さんだけでなく、患者の家族も少しは楽しい思いがあってもいい、いやされてもいいと思うのです。家族はいつも傷つき、将来を思えば落ち込みます。せめて、小さいながらも楽しさや喜びが普段の生活にあってもいいと思います。

 

ここでも、母はランチを食べて「ちょっと辛い!」と思ったとおりのことを言いました。「ぼけたら、人の気持ちがわからなくなって、何でも思うがままに言うみたいね」と笑いながら言ったら、少しは反省したのか、思った通りの言葉を言わなくなりました。

 

母を連れて、外に出られるのは、いつまでだかわかりません。ただ、少しでも多く楽しい時間があってもいいなと思います。同時に、人にやさしくありたいとも思っています。

 

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