歯医者さんへ行きました。
最近、歯医者へ行っていますが…。
母の歯がとれてしまったからです。
幸い、ご近所に歯医者さんはあります。さっそく、行くしかありません。しかも、先生は優しいので、とても助かります。
先生のところまで行くのに、地元の方々が植えられた植物があります。桜の木が緑に覆われ、ちょっとした日陰になってくれました。頭痛持ちには、この日陰が助かります。眩しいところを歩いていると、頭が痛くなってしまうのです。サングラスでもいいのでしょうが、この間なくしてしまったので…(;^_^A
歯医者さんにたどり着くまでの間、母は「お財布は?鍵かけた?診察券は?保険証は?」と交代で同じことを聞いてきました。なぜか、一周忌の話題は出ませんでした。恐らく、直近の気になる話題が質問の形になって、出るのでしょう。
「お財布はあるよ、鍵もかけたよ、診察券もあるし、保険証はある」とこちらもぐるぐると答えました。同じことを尋ね続ける母に、同じ回答をし続ける娘。なかなかシュールです。怒らずに笑顔で答えるのは、難しいですね。
認知症に関して、多くのサイトがありますが、「同じことを何度も聞いてくる」人への対応方法として、「笑顔で、初めて聞いたかのような対応」を勧めてくるようなサイトはまず読みません。認知症患者の家族がまず初めに味わうであろう、鉄板ともいえるこの辛さをわかっていない(ように見える)ということは、もしや介護全体について、ご存じないのではないかと思えるのです。
私は、松本先生が書かれていたという、「もうこれで5回目よ*1」という返しをすることもあります。なんの解決にもならないが、要介護者の胸の内が少しだけ晴れる、そういうものです。怒ったら悪い感情だけが残ってしまうそうで…どうして、残ってほしい記憶が残らずに、良くない気持ちだけ残ってしまうのでしょう。人間の脳は謎です。
話が逸れました。同じことを聞かれ、同じように答えているうちに、歯医者さんに着きました。歯医者さんには、何度も同じことを聞かない母。なぜ!?解せぬ*2 甘えが出ていないということで、良しとすべきか…そんなことを考えてしまいました。
難しいですね〜(^_^;)