こころも元気に。楽しくいきましょう!

認知症の母(要介護2)と暮らす日々。家族として何ができることがあるか、探っています。

介護者は、健康が大事だけれど・・・

介護者は、健康が大事。重々わかっているけれど・・・

皆さん、介護者の健康が大切と仰っています。確かにその通りだと思います。

でも、ちょっと気になる話を書いてみます。

 

確か、出所はSNSだったと思うのですが、90代母と60代娘が同居していて、片方が認知症になってしまって、何十本も同じ調味料を買ってきて、元気なほうが「買いすぎじゃないの」と言ったところ、認知症患者が暴れた話を読んだことがあります。

途中まで読んで、てっきりお母さんの方が暴れたのかと思ったら、元気な年寄りだと思っていたら、実は認知症患者は娘さんだったと知り、驚いたことがあります。死ぬときもそうですが、病にかかるのは、どちらが先とは限らないのですね。

同じものをたくさん買うのも、暴れたのも、認知症ゆえのもの。でも、ご家族は大変だと思ったことがありました。

 

親が子の面倒を見ることは、特に珍しいことでもないのかもしれません。今でも思い出すのが、数年前、私と父は地元の総合病院にいたときの話です。父の付き添いで、待合スペースにいました。父は病気以外、意識もしっかりしているので、ただいるだけでした(笑)

そこへ、小柄なお母さんらしい人と、背の高い娘さんらしい人が腕を組んで歩いていました。傍から見ると、ほほえましい光景ですが、気がついてしまいました。

娘さんの足取りが、明らかにおかしいことに。お母さんが娘さんを支えるように歩いていることに。何かのアクシデントで、お母さんが手や腕を離してしまうと、娘さんはおじいちゃん役の寛平ちゃんのように、全然違うところに行ってしまうのではないか、と思われました。

 

そもそも、娘さんが元々こんな状態なのか、何かの病気か怪我でこうなったのか、一時的なものなのか、私にはまったくわかりません。

せめてもの救いが、お母さんが笑顔だったことです。もし、これが疲れ切った顔のお母さんだったら、もっと切ない思い出として今書いていることでしょう。

 

幸い、父はその様子を見ていませんでした。見ていたら、親として別の切ない感情が生まれていたことでしょう。

 

もし、私が何らかの病気で、歩くことがままならなくなったら、あのお母さんと娘さんのようになってしまうように思われます。ただでさえ、認知症と診断されている母を支えるどころか、支えられることになりかねません。

母のためにも、元気でいよう。あの母娘を思い出すたび、意を強くする私でした。

 

とは言え、なかなか難しいことですが・・・。今日も明日も元気でいよう、そう思います。

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神戸の須磨離宮公園にて。神戸に行きたい~。