先生の気持ちがわかる。<認知症>
こだわりの強さには、ヘトヘト。
今、オリーブオイルがあるのですが…もちろん、私が買ったものではありません。
「満中陰志」の一つとして、いとこから贈られたうちの一つです。お醤油などとセットになっていたのです。
毎日のように、オリーブオイルを見ては、母が聞きます。「お返しとしていただいたよ」というと、「誰から!?」
そこで、昨年、父の弟であるおじさんが亡くなって、仏参り(お葬式に行けなかった人が、のちにお参りさせていただくこと。恐らく、岩国方面の言葉かと思われる)に行ったこと、その際、心ばかりのお供えとお香典を渡したことを話します。これが毎日です。苦行になってきています。
これ以上、聞かれたら、オリーブオイルをどこかに隠そうと思います。
隠したら、気になるかなり言わなくなります。
8月のお盆前におじが亡くなって、ずっと聞かれています。
以前、お医者さんから、「認知症の人には、こだわりがあって、お母さんも同じことをずっと言ったりすることがあるけど、いずれは言わなくなる」と説明を受けました。
同じことをずっと言うことも、聞くこともあるんですね。いつ、聞くことがなくなるのか…
近所に高校では、体育祭の前になると、先生の怒鳴り声が聞こえてきて、とても嫌でした。十年くらい前まで、怒鳴り声が聞こえてくるので、家にいるのがつらかったことを覚えています。いつも同じことで、先生方は怒っていました。苛立ち、怒るという感じです。
「この子(高校生)ら、バカなのかな?先生に反抗しているのかな?隣の小学生たちが、よほど先生の指示を聞いて、ちゃんと動いているよ」と笑っていました。
でも、今となっては、先生方のお気持ちはよくわかります。何度も何度も同じことを言うの言わせられるのって、本当にしんどいです。
松本先生が書かれたように、私は「これで5回目だよ」と笑顔で言っています。
介護者のガス抜きになるだけですが、それでもちょっとだけ違います。根本的な解決にはありませんが…。
認知症あるあるも、なかなか手ごわいです(笑)