母の初詣 <認知症>
デイで、初詣に行くことになりました。
この日の朝は雨が上がったばかりで、天気予報も芳しいものではありませんでした。
もしかしたら、別の神社さんに行って、車中から手を合わすだけで終わりになるかもしれない…と、デイの職員さんからお話を聞きました。
母が楽しければそれでいいと思っているので、特に私の側には異論はありません。不慣れな石畳、砂利の上を歩くことは、軽いながらもストレスに繋がるでしょうし、広い境内でふらついて、転んだりしたら大変です。職員さんの負担が増えてしまいます。
連絡帳によると、朝聞いたとおり、別の神社さんに行ったようです。お見せできないのが残念なくらいの、素敵なお守りのイラスト付きでした。
母に初詣がどんな様子だったのか、それとなく聞いてみましたが、今一つでした。何となく、思い出せるような、でも言葉にうまく出せない、そんな感じです。
それでもいいんです。初詣に行くことで季節感とドライブ気分を味わってもらえるだけで、十分だと思っています。楽しい気分が、母の中で満ちてくればいいかと思います。あと、ちょっとでも思い出してもらえれば、それでいいです。
私のめまいも落ち着いたし、今度一緒に初詣に行こうね!