毎日が母の日。
何かしないといけないと思っていましたが…
スーパーやショッピングモール、郵便局。ネットや新聞、テレビなどいろんなところから、私は「母の日」キャンペーンを目にしていました。少しは何かプレゼントをしないといけないかも…と思っていたにも関わらず、何も思いつかない状態で、母と尾道や呉に出かけることだけ考えていました。尾道や呉への旅が良すぎて、ほかに思いつかないというのが正解です。
母には言えませんでしたが、何もできなかった…と私は落ち込みかけていました。確かにお出かけは成功で、母は喜んでいたけれど、自分のお金で何か気の利いたプレゼントをしていない、そんな思いがありました。そんなとき、SNSやいつも読ませていただいているブログで、「毎日が母の日」という表現を複数お見掛けしました。そうだ、私たち介護者はいつもこころを砕いている、どうやったら認知機能の改善を図れそうか、どうすれば気分良く過ごしてもらえるか、自分のことよりも要介護者について、考えていることに気づかされたのです。
皆さんに比べたら、私はトイレの苦労はまったくありませんし、徘徊する親を探す苦労もありません。親を運ぶ苦労もありません。以前はあった暴言や暴力も今は受けていません。こんなの介護とも苦労も言えないし、介護者とは言えないよ、といわれるでしょう。何度も何度も同じことを聞かれ、辛くなってきたので紙に書いておいたら、破られるくらい、しんどいだけで特になんともない部類に入るかもしれません。あと、母は今後どうなるのだろうか、と不安に駆られる気持ちなんて、ただの不安に過ぎないかもしれません。
それでも、毎日が母の日、という表現は、毎日しんどい思いをしていた私を楽にさせてくれました。本当にうれしかったし、気が楽になりました。
私ももしつらい思いをしている人がいれば、少しでも何かできればいいなと思っています。
カーネーションの色を思い出させる、この画像を使ってみました。背景はフェルト、ミッキーは、メジャーなんですよ。