こころも元気に。楽しくいきましょう!

認知症の母(要介護2)と暮らす日々。家族として何ができることがあるか、探っています。

抑肝散とメマリー<認知症のお薬>

抑肝散とメマリー

最初、母はアリセプトを服用していたのですが、全然合わないどころか、暴言がだんだんとひどくなっていき、ついにある日暴力(というか怪力)で向かっていきました。

きっかけは、いつも行く病院でした(今も行きたがりませんが)。どうしても行きたくないと暴れたのです。きっと、いろいろ気に食わないことが積もっていって、爆発したのかもしれません。

これは危ない、私が死んでしまうと思い、警察の人たちの力を借りました。おまわりさんに優しく諭されて、母と私はタクシーで病院に向かいました。

 

その後、別の病院を紹介されて、アルツハイマーより脳血管型認知症の可能性があると言われ、ほかのお薬を処方され、今に至っています。それが抑肝散とメマリーです。あと、高血圧と利尿剤もいただいています。

 

アリセプトの名誉のために書きますと、アリセプトは、効く人には効くそうで、実際アリセプトを飲み始めてから、症状が落ち着いてきたと喜んでいるご家族を知っています。でも、母には合いませんでした。おかしいと思うようになってから、母はかっとなりやすくなっていました。そんな脳の状態に、アリセプトがさらにアクセルをかけた状態になったのでしょう。想像になりますが、ブレーキがかからない自転車で全力で下り坂を行くような状態になっていたのかと思われます。そう思えば、不安にもなるし、感情が表に出やすくなるのかもしれません。普通、気に入らないことがあっても、やり過ごしたり、コントロールしたりしますが、逆方向へ向かっていったようなのです。

 

アリセプトから薬を変えてからは、暴言も暴力もなくなりました。本当に良かったです。支援センターの方の話によりますと、漢方といえども、割と早く抑肝散が効く人もいるそうです。そして、紹介していただいたデイへ通うようになって、ますます落ち着いてきたように思えます。今のところは、忘れっぽいけど、楽しいおばちゃんになって、ほっとしています。

 

でも、認知症家族の皆さんのブログやSNSを見ていたら、いつかこうなるのかと思うと怖いです。でも怖い怖いと思って、本人に接していると良くないのではないかとも思います。今のところ、徘徊とトイレ問題がないし、何かしようとする気はあるようなので、怖がるよりも前を向いていきたいです。そうでなければ、私が抑肝散を飲むようになりかねない((((;゚Д゚))))、こころを落ち着けて親に接しようと思います。

 

父は、今の母を知らずに逝ってしまって、それが残念です。お浄土で苦笑いをしているかもしれません。

仏壇に報告しては、これからも私が薬を飲んでもらおうと思っています。

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抑肝散